増補版「国策捜査」を読む

青木理

今年もいろいろな本を読んできました。
とにかく、50代に入ってから乱読と言えてしまうほど、
いろいろなジャンルの本を読んできました。
とくにルポ物とかノンフィクション物は、
休日の暇つぶしの図書館通いのせいもあって、
今まででは考えられないようなジャンルを選択してきました。
とくに今年は法廷物にはまりまして、
ノンフィクション、小説.....しかも東西を問わず読んできました。
中でも、一番衝撃的だったのが、
2013年に出たこの増補版国策捜査です。
もともと、小沢一郎議員や村木厚子前厚労事務次官の特捜ねつ造事件にとても関心があったのですが、
その後、鹿児島志布志の収賄事件の全容を書かれた本を読むに至って、
俄然、警察や検察、そして裁判所の荒廃を知り、
さらに公権力による悪意さえ感じていました。

そして、この「国策捜査」に行き当たりました。
99.9%起訴された事案は有罪となる.....、
しかも、あらかじめ用意されたストーリーどおりにねつ造された検事調書、
調書にほとんど疑義を感じずに鵜呑みにする裁判官達.....。
そして、警察や検察に物を言えない大手マスコミ。
もともに読むと、日本の公権力の闇、司法の闇の中に迷い込むことになります。
よく中国共産党一党独裁を非難する安直なネットウヨがあっちこっちにいますが、
よその国のことをとやかくいうより、まず自分の国の司法がどれくらい歪んでいるのか、
それを知ることから始めないといけないですね。
とりあえず、取り調べの可視化と、
代用監獄の廃止だけは早急に手をつけないと。

代用監獄問題については、
海渡弁護士の話がわかりやすいと思います。
http://news.livedoor.com/article/detail/1903200/


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テーマ: こんな本を読んだ - ジャンル: 本・雑誌

コメント

  • 2016/01/06 (Wed) 00:01

    小沢一郎のもそうですが、ミラーマン植草とか高橋洋一の逮捕も結構「ハメられた」感がありますよね。
    しかもこの手の罠にハマった人達、揃いも揃ってそれまでの勢いをなくし、大人しくなって「過去の人」になっちゃってますからマジ国家権力ってコワいと思います。

    • 切れ込み♡隊長 #-
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  • 2016/01/06 (Wed) 18:31

    高橋氏の窃盗事件は、実際に高橋氏が謝罪していますから、
    はめられたのではないと思うのですが、
    ミラーマン植草の件は、どうなんでしょう、あの人、なんかやりそうなかんじがしないこともないw。
    もちろん、当人は全面的に否定していますから、はめられた可能性、大いに有り、なんですが。

    こういう司法権力の怖さは、司法も法務省という形で行政に組み込まれていて、
    三権分立にはなり得ていない、ということなんだと思います。
    むしろ、時の権力にひれ伏している場面も多々ある、ということなんです。
    司法の世界もしょせんピラミッド型の世界ですから、
    法を曲げようとするトップがいれば、
    それに従わざるを得ないという構図なんでしょうね。
    ですから、それを悪用しようとする権力者(政治家)が現れるのもしごく当然といえば当然なんですが。

    隊長もいつ司法のターゲットになるやもしれませんよ、w。

    • トルファン #-
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