英国労働党の新党首はおもしろそうだ.....

ジェレミー・コービン

時代はなんとなくですが、
空気が変わろうとしているのではないか、
そんなことをつい思ってしまう事象がたびだひ見かけられます。
日本における共産党のある意味異常ともいえる躍進と、
その孤立主義を貫いてきた共産党の微妙な変化.....。

あるいは、米国における民主党のサンダース議員の昨今の支持率の急上昇も、
なにか違う空気が漂っていないでもないと思わせます。

フランスでは、ゴリゴリの極右と思われていた国民戦線のマリーヌ・ル・ペン党首が、
父親を否定することで支持率拡大が起きています。

そして、日本ではあまり報道されていませんが、
英国野党の労働党の党首が大方の予想を覆し、
ジェレミー・コービン氏が選ばれました。
なにしろ、彼はバリバリのリベラルで、
英国の再国有化を唱え、反原発であり、
しかも英国の軍事介入を全否定するという、
かつて労働党の党首であり、しかも首相であったブレアの正反対を指向しているという、
とてもおもしろい?!存在なのです。

英労働党 強硬左派が党首に コービン氏「中道で再建」へ異議
2015年9月13日 東京新聞

【ロンドン=岩佐和也】五月の英総選挙で大敗を喫した最大野党・労働党の党首選の結果が十二日、発表され、強硬左派のジェレミー・コービン氏(66)が勝利した。当初は泡沫(ほうまつ)候補とみられていたが、人気が急上昇。中道路線で党の立て直しを目指していたブレア元首相らに危機感が強まっている。

 英メディアによると、コービン氏は就任演説で「人々は不平等、不公平、不必要な貧困にうんざりしている」と強調。「影の内閣」の組閣に着手したという。
 コービン氏は緊縮財政反対で、国防費を抑え、核兵器の廃棄や鉄道・エネルギー会社の再国有化を主張。シリアなどから押し寄せる難民問題の解決には「軍事行動ではなく、人道的な取り組みが必要だ」として、シリア空爆を模索するキャメロン政権を批判した。
 本命視された「影の保健相」のアンディ・バーナム氏(45)ら他の三候補が党の要職を歴任しているのとは対照的に、コービン氏は党議拘束に五百回以上も違反している「反逆児」。だが、社会正義や平等、人権といった原則を率直に語りかける姿が、与党・保守党との区別が付かなくなった労働党に嫌気がさした若者や女性の支持を集めた。
  党首選の仕組みを変えたこともコービン氏の勝利を後押しした。三ポンド支払って「サポーター」に登録すれば誰でも投票が可能となり、約十二万人のサポーターの大半がコービン氏を支持したとみられている。


ジェレミー・コービン2

ネット上をチェックしてみると、
彼の台頭を危惧している支配階級や既成の政治家達、
そして、王室までが彼の追い落とし運動に加わっていたそうです。
王室がコミットしたのは、
彼が王室の力を縮小化しようとしているという過去の言動があったからだそうです。
英国もまあ平たく言うと2大政党制です。
保守党と労働党、それにおまけで自由党でしょうか。
彼ら既成勢力に対して不満を持つ英国市民がかなり増えていたのも事実で、
記事にもあるように3ポンド払って投票、という新しい労働党の選挙の仕方が、
既成の政治家を駆逐してしまったということなのです。

それにしても、
このコービン氏、その面構えからして既成の政治家からはほど遠く、
闘士そのものというかんじです。
倫敦の下町の下層階級から浮かび上がってきたみたいですね。
ちょっと注目してみましょうや。


スポンサーサイト
テーマ: イギリス - ジャンル: 海外情報

コメント

  • 2015/09/29 (Tue) 08:33

    それだけ世界的に格差が酷くなっているんでしょうね。格差というとオブラートに包んだ言い方で実際は貧困です。何度も言いますが、日本共産党も日本労働党に名前を変えれば良いのです。それだけでもっと支持率伸びます。江東区の共産党市議は労働問題に地道に取り組んでますよ。

    • アモイひろし #-
    • URL
    • 編集
  • 2015/09/29 (Tue) 22:35

    アモさん、いいこというなあ。
    確かに格差という言葉で本質をぼかしているのかもしれませんね。
    日本人はいまだ経済大国の幻想の中にいますから、
    日本の中に貧困があるのを素直に認めようとしないところがあるのでしょう。
    あるいは日本人の中に価値観の単一化が進んでいて、
    それが日本人の精神の貧弱化を促進しているのかもしれません。
    日本人、というよりアジア人の持つ精神の多様性は、
    本来、二元論でかたづけようとする欧米社会とは異質なはずで、
    欧米的グローバル化とは一線を画すべきなはずです。
    なんでもかんでも米国を追随しようとするあり方には、
    貧困の根源にもなっていると思います。

    共産党は少なくともその名称は歴史的使命を終えているので、
    改名すべきというアモさんの意見に禿げ同です、w。

    • トルファン #-
    • URL
    • 編集
  • 2015/10/05 (Mon) 12:34

    確かに、世界は動いてますよ。
    当然、昔も動いてはいましたが、ネットとIT技術の発達によって、そのスピードが現代は格段に速くなっています。だからしょっちゅう右に揺れ、左に戻し、そしてまた右に振れる、その繰り返しというか微調整を絶え間なくしているわけです。逆に言えば、そういう細かな舵取り、方向修正が機敏に行えるシステムでないと、その国や組織は取り残されていく運命にあると最近強く思うようになりましたね。

    例えば小生の生きてるケータイ業界でいえば、15年前は日系メーカーがいずれケータイを牛耳るようになると多くの人が思っていたし(小生はそうならないと分かっていたが)、10年前は、携帯機器の巨人はノキアや元ローラであって、まさかマーケットからゲットアウトするとは誰も想像しませんでした。3年前なら、誰も中国スマホの大躍進と三星の没落は予想してませんでした。

    誰も、10年はおろか3年先すら全然分かんないのが今の世の中なのですから、世間がどうなろうとブレる事のない基礎と、どう環境が変化しても追随していけるスキルが無いと生き残れない、と小生は強く思いますね(実は昔もそうだったが、現代は更に顕著になっている)。

    だから、5年後にこのコーマン、もといコービンが党首である確率は低いし、そもそもそういった土壌が世間では極めてマイナー化するかもしれません。当然、その逆もあり得ますが。

    日共については、これは反自民の受け皿として民主が極めてダラシないが故、支持が集まるんですよ。(見かけ上)コミュニスト色薄めるのに、看板だけでなく「委員長」だの「書記長」だのの呼び方も含め、前世紀の遺物はイッキに払拭するほうが支持率は上がるでしょうね。そうすれば、皆に振り向いてもらえる可能性も上がろうもんです。

    経済大国云々ですけど、どこの先進国にも格差はあるし、小生から言えば、どんな道を進んでも大した格差が無い世の中のほうが異常だと言えば異常ではなかったでしょうか。今の日本は対米従属方針がゆえと小生は思っていますが、それを捨てて独自路線で行けるのかどうか、安保改正反対だと叫んでる人にそこまでの覚悟があるのかどうか、極めて疑問だとは思いますね。

    • 切れ込み☆隊長 #-
    • URL
    • 編集
  • 2015/10/06 (Tue) 20:28

    隊長殿
    少々青臭いと言われてしまいそうですが、
    近代の政治は、格差が起こりうることを認めながら、
    いかに格差を少なくした社会、いかに格差を感じさせない社会をつくることが目的だったと思うんです。
    ですから、富の再配分というのが国家の使命の一つであるわけです。
    しかし現実はどうかというと、米国を見ればわかるように、
    金持ちしか高等教育をまともの受けられない社会が存在しています。
    残念ながら日本もまた、あるいは一部のアジアでもまた、
    そういう米国を追随した社会になりつつあるとしか思えません。
    そういう危機感が日本に少しずつ芽生え始めているように思います。
    そもそも、格差社会を作ることなんて簡単な話です。
    権力が資本に寄り添えば簡単に生まれてしまうんです。
    格差のある社会が常態だったからこそ、
    近代の政治は、それを克服しようと試行錯誤したのでしょう。
    英国にしても、あるいは日本にしても、
    そういう試行錯誤が思考停止しているところが問題なわけで、
    このまま、格差を許容するような社会へと進むのであれば、
    大きな変動が起こる可能性が出てくると思います。
    対米従属でいいなんて、いいわけないでしょう。
    少なくとも安保法案に反対している人々は、従来の対米外交の転換を模索していると思いますし、
    覚悟もあるように思いますがねえ。
    そして、そもそも、国粋主義を内包した右翼の皆さんが、対米従属に安穏としているはずもないですし、
    彼らこそが独自路線を歩む鍵となるように思います。

    • トルファン #-
    • URL
    • 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する