中国の製造コストの話

桂林空港の美女

中国が世界の工場であると言われて久しいわけですが、
そういう時代も終焉を迎えつつあるようです。
日本からの投資がすでに頭打ち、というよりも大きく減少しつつある今、
中国の、とくに地方政府はかなりの危機感を持っているようです。
しかし、日本の側からすると、
すでに金儲けのために中国に工場進出するという選択肢は、
うま味があるという段階では無くなってきています。
それは何より中国の賃金がハイスピードでアップしているからです。
もちろん、その上昇があるからこそ、
旺盛な消費が生まれてきているわけですが。

浦東空港の掲示板

中国の製造コスト・・・米国と大差なし!=中国メディア 
サーチナ 8月19日(水)13時57分配信
中国メディア・北京日報は8日、米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が先日発表した報告で、中国の製造コストがすでに米国と大差ない状況となっていることが明らかになったと報じた。

 記事は、米国を100とした場合の製造コストが、中国は96に達しており、同じ部品を1つ生産するのに米国で1ドルかかれば、中国では96セントかかることになり、双方の差はすでに極めて縮小されたと伝えた。

 また、ニューヨーク・タイムズの中国語電子版も今月初めに、中国の紡績業コストが米国より30%高く、中国の紡績企業が米国に工場を設置する現象が起き始めていると報じ、「紡績業は中国製造業の縮図であり、中国製造業の国際競争力が低下した」と評したことを紹介した。

 さらに、中国製造業が大きな壁に直面している理由についてBCGが「中国人労働者の賃金上昇」、「為替レートの上昇」、「エネルギーコストの上昇」の3点を挙げたとし、賃金が2004年の1時間あたり4.35ドル(約542円)から14年には12.47ドル(約1553円)に増加、人民元の対ドルレートが04年から14年までに35%上昇したことなどを挙げたことを伝えた。

 記事は一方で、製造コストの上昇は中国のみならずブラジル、ロシア、チェコ、ポーランドなどでも、さらにはもともと製造コストの高かったスイス、ベルギー、スウェーデン、フランスなどでも起きていると紹介。英国とオランダがその例外的存在であること、そして「注目すべき点」としてインドではまだコスト上昇が起きていないことを挙げた。

 このほか、報告で比較されている25の国・地域において、製造業の競争力がもっとも顕著に上昇しているのは米国とメキシコであるとし、その背景には持続的な生産力向上、安定した為替レート、エネルギー面での大きな優位性があると解説。この状況のなかで、米中両国の製造コストの差が5%以内にまで縮まったとした。


ちょっと信じられない話なんですけど、
それでも昨今の中国の物価上昇を考えると、あながち違うとも言えない気がします。
今年の初め、上海にちょっとだけいましたが、
為替のせいだけとはいえない物の高さをつい感じてしまいました。
ユニクロの製品などは、日本の方が安いかもしれません。
中国人が日本に来て爆買いをしているわけですが、
そういう現象が起きると言うことは、
すでに日本と中国の物価レベルは同じか、
中国の方が上に行き始めているということなのかもしれません。

そういえば、昨年は香港に行きましたが、
やはりもう香港はかつてのように買い物に行くところではないということを実感しました。
まあ、そのことは返還前後の香港にすでに感じていたこととではあるのですが。
ということは、本土はもう完全に香港に追いついた、ということなのでしょう。

文廟1


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テーマ: 中国 - ジャンル: 海外情報

コメント

  • 2015/08/24 (Mon) 18:26

    この手の記事ってなんでこう今更感満載なんですかね。中国に居たら、既に中国のコストがいうほど安くもないことなんざぁ明明白白なんですが。

    でも小生の肌感覚からいえば、高くなったとは言っても、絶対額ベースでまだ日本よりは安いことと、何を製造るかでコストのかかり具合は異なってくることを考慮しないと、何とも言えないんじゃないかな、と。

    それと、中国のドメスチック経済を語るうえで重要なのが、社会構造の硬直さじゃないかと小生は思います。外資企業への優遇は一切なくなったし、未だに役所の許認可権は強いままだし、雇用制度は社会主義のママで流動性は極端に低くなってしまいました。税関や税務署もしかりで、たかるばかりでちっとも協力的でない。これでは投資が冷え込んで当たり前だと思うわけです。

    そして中国の非効率さですね。
    そもそも中国に「効率」を求めるのが間違いなワケですが、コストの安さでいい加減さをカバーしていたのですが。

    だからまだまだ中国ってコスト削る余地ってあるはずなんですが、それじゃあなんで中国に行ったのかがわかんなくなっちまう、というのが今んトコのオチではないでしょうか。

    • 切れ込み☆隊長 #-
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  • 2015/08/24 (Mon) 20:34

    中国にいるとコスト高なのは実感出来るでしょうが、日本にいるといまだ中国製がちまたにあふれていますからねえ。
    なかなか中国人の賃金が米国並みなんて思えないでしょう。
    もうとっくに外資が中国を支える時代なんて終焉しているのかもしれませんね。
    これからは、中国で作って中国に売るというパターンでしかないのでしょう。
    とはいっても、隊長のいうように非効率的なお役所仕事が日本以上に蔓延している中国のこと、
    一党独裁といいう体制からしてなかなか構造改革は至難の業。
    なんだか、日本ととってもよく似ているじゃ無いですか、中国は。
    これが亜細亜的とでもいうんでしょうかね、苦笑。

    • トルファン #-
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