上海発アジア同時株暴落はあるのか

3000ポイントが分かれ目

今日も上海の株式市場は6%近く株価を下げました。
中国政府の懸命のてこ入れとなりふり構わぬ上海市場の動きがあっても...です。
今日は日本市場も3%を超える下げですし、香港市場も6%近い下げ。
台湾市場も急落と言うことで、マスコミも大騒ぎなのであります。
このブログの「6月20日のアップ」で上海株は大丈夫かと心配したわけですが、
今、その心配がどんどん膨らみつつあるところです。
上海株が一気に下げに転じたのは6月19日くらいからですが、
そのきっかけとなったのが、政府筋から流れた借り入れによる株売買の規制強化でした。
そもそも中国経済は昨年から減速を強めていたわけですから、
株価と実態経済は必ずしもリンクしていませんでした。
実際に昨年の秋頃の上海市場は2000ポイントの少し上といったところでした。
昨年末、中国政府が株価のてこ入れのために外資が上海株を買いやすいような処置を取ったり、
国内的には信用取引の規制を緩和して個人投資家の株買い意欲を高めたりする施策を取っていました。
これが中国政府の金融緩和と不動産市場からの資金の移動で、
瞬く間に5000ポイントを上回る驚異的な上昇を半年余りでやってのけたわけです。

個人投資家がお金を借り込んでまで株式に投資するという、
まさにバブルそのものの状況を作り出してしまったのが政府なら、
その危うい相場を崩すきっかけもまた中国政府だったというのが事実かと思うわけです。
株価下落に勢いがつき始めて動揺が政府内に広がったのか、
中国政府は矢継ぎ早に下落食い止め策に走ります。
5月に利下げしたばかりなのに、6月27日に利下げを行いました。
一緒に銀行の預金準備比率を引き下げました。
早い話、銀行に対してどんどん貸し出し枠を広げろ、資金を市場に放出しろ、という命令です。
さらに株取り引きの手数料の値下げも発表しました。
しかし、それで株価の下落は収まったわけではありません。
続いて政府は、新規の株式の上場を停止しただけでなく、
主要証券会社21社に対して共同でファンドを作り、相場の買い支えをするように命じました。
さらに年金基金による株式への直接投資を認めたり、
自己勘定での株買い支援や投資上限の引き上げ、
企業の大株主や経営幹部、役員を対象に、持ち株の売却を6カ月禁止を決めたりと、
とにかくなりふり構わぬ下落防止策を講じたのに、結果が今のところ出たとはとてもいえません。
さらにビックリなのは、
今朝の段階で200社を超える上場企業が株取引停止したのにも関わらず下落が収まらず、
上海と深圳の上場企業の45%にあたる1400社余りが、株取引の停止を求めているという状況です。
こんなことになれば、さらに取引可能な企業の株が明日以降、
売りにさらされるという悪循環に陥るのではと、他人事ながら、苦笑、心配してしまうわけです。

世界的に見て、米国すら景気がいいと言い切れる状況ではないのに、
中国発の同時株暴落なんてことが現実味を少しずつ帯びてきているように思います。
中国政府の矢継ぎ早のなりふり構わぬ施策で歯止めがかかるのか、
明日以降、とても気になるところなのです。

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テーマ: 今日のつぶやき - ジャンル: 日記

コメント

  • 2015/07/09 (Thu) 22:04

    小生は全然心配してないす。
    というのも、中国は計画経済の国ですから、証券市場の持つ役割や位置づけてのは、日本とそもそも大きく異なってるわけで。これがヴォウ落の原因で企業が、それも金融機関がツブれるとなれば話は別ですが。

    この時期、全財産はおろか借金してまで株につぎ込んだ人とはどういう人なのかを考えて欲しいのですが、それってハッキリって、「乗り遅れた」人達なんですよ。或いは損を取り戻そうと張り切っちゃった人達、ですね。当然、所謂富裕層も損はしていますが、彼らが株で損した程度では人生やけっぱちにはなりませんよ。我々流に言えば、そうですなぁ、100万円損しちゃった、という感じでしょうか。痛くないワケではないですが、人生捨て鉢になるほどではないです。サイフの紐がキツくなるだけですw

    でもでも、上海株は、爆上げする前が2000ポイント強だったわけで、それが暴落した今3700とかそんくらいですからね。景気が逆風の今、まだ3700有ること自体がオカシイわけですから、いくら信用取引が可能になったとはいえ、まだまだ下げる余地は十分あると見るのが当然だと小生は思います。

    まぁあれだ、日本人だって、バルブ経済ん前は、株の売買とかバクチと同じという感覚だったじゃないですか。決して「賢い資産運用」だとは思っていなかったはず。それが色々経験して今があるわけです。中国人も同じ道を歩んでいるんですよ。

    • Captain切れ込み #-
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  • 2015/07/11 (Sat) 23:06

    隊長殿
    もうお気づきだと思うんですけど、今現在の上海・深圳の株式市場は、不自然というか不可思議状態であるのは間違いない湖だと思います。
    なにしろ、両方の市場に上場している企業の45%以上が取引停止の状態なのですから。
    企業側が要請すれば取引停止も簡単に可能というのが、中国の株式市場です。
    こんなこと、他の市場では考えられないでしょう。
    しかも、政府は、株価維持のために、多くの国営企業に株価買い支えを強制しているわけです。
    ですから、取引停止中の企業もいずれは停止解除をしなければならないわけですから、
    まだ、3700ポイントという高値圏にあるので、個人投資家からの売り浴びせが一気に進む可能性があるでしょうね。
    このスピードが速いか遅いかが、結果的にはアジアの株式への影響が大きいかどうかに繋がるのではと思います。
    この流れがかつて日本人が歩んだ道というなら、中国の前に失われた10年とかいうのが待ち構えている。といえるのかもしれませんね。
    まあ、暴落が原因で企業がつぶれるなんてことはないんですけど、不動産も駄目、株式も駄目となれば、財布のひもは固くなって、景気が下落、結果的に国営企業は青色吐息なんてことは十分あるんでしょうね。

    • トルファン #-
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  • 2015/07/12 (Sun) 02:30

    不可思議というのは当たり前なんです。
    先に書いたように、アソコは基本、社会主義の国なので、基本的には何事も(職員の給料さえも)当局の管理下にあると考えたほうがより適切です。だから、証券市場とは言っても我々の常識の中にあるものとは似て非なるものだという事を前提に考えないといけません。

    株価高騰以前が2000ポイント強で、尚且つ実体経済が弱含み続きである以上、現在の3700はオカシイと考えるのが適切ではあります。実力から言えば下げて当然の状況です。でも、単に算数の問題なのですが、流入する資金が以前よりも増えたわけですから、株価がインフレするのは至極当たり前の帰結だとは思いませんか?安倍チャンがマネーを流入させて株価が上がったのと同じ状況が起きているワケです。

    しかも今は、不動産を買えない一般市民が株に手を出している状況なワケです。これもまるで25~30年前に、どこかの島国で起きた現象と酷似してます。株の売買とは、ある意味人気投票なワケですから、実体経済が下がった中でも人気投票は行われるし、株ではない何かに投資先が見つかれば、人気投票そのものが行われなくなるだけの話だと小生は思いますね。

    そもそもこの株価の乱高下とは、個人投資家がパニクって我先に売りに出したことが原因です。本来なら長期保持してしかるべきものを、不安になって売っちゃった。だから値が下がり、どうも大丈夫そうだよ、となったら買に走る。ただそれだけの事です。そんな、経済のケの字も知らぬ博徒な人民の中の人のヒステリーに振り回されたり、一喜一憂するほうがバカらしいと小生は思います。株に手を出した大なり小なりの投資家が、手元の資金が無くなってやむなく株を手放して現金化するとか、上場企業の倒産が続いて株価が差がっている、というわけではないという現実に目を向けないとイカンのじゃないか、と。

    • Captain切れ込み #-
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  • 2015/07/13 (Mon) 22:41

    隊長殿
    >経済のケの字も知らぬ博徒な人民の中の人のヒステリーに振り回されたり、一喜一憂するほうがバカらしい

    確かにそうなんですけど、そんな中国の株価に右往左往しているのが、日本や香港、台湾の株式市場なわけです。
    中国に限らず、米国でも日本でも、いよいよきな臭くなると、
    政府が介入して株価の安定を図るわけですから、
    必ずしもマーケットがマーケットの意志で運営されているわけではないです。
    でも、一方で、ブラックマンデーなどの例を出さずとも、
    政府の制御にもかかわらず、暴走してしまうのもマーケットの常です。
    中国の市場の場合、日本や米国と比べると圧倒的に個人投資家の比率が高いですから、
    明らかに投資というより博打的要素が強いからこそ、
    矢継ぎ早に中国政府が市場に介入してきたわけで、
    危機感は半端ではないと思うのですが....。

    いずれにせよ、日本のバブル崩壊の頃より、
    格段にグローバル化が進行しているわけですから、
    上海が大きくこけるとアジアもみんなでこけてしまう可能性が強いわけです。
    アジアの市場関係者は、たぶん腹の中で李克強首相がんばれと言っていると思いますよ、苦笑。

    • トルファン #-
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  • 2015/07/14 (Tue) 21:22

    何故中国の株価に右往左往しているかというと、中国の株式市場や株価が、日本のそれと同じだという思い込みがあるからです。マスコミは、センセーショナルな話題と見出しでなり立っていますから、そらワイワイ騒ぎ立てますが、本来アソコの株価は業績を反映したワケでもない、単なるお笑い株式道場なんですから、放っておけばいいんです。

    それが何故分からないんだろう、とグチの一つも言いたくはなるのですが、まぁこういうの何回か経験して、日本人も雨公も、中国を理解していくのかな、と。

    • 切れ込み🌠隊長 #-
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  • 2015/07/15 (Wed) 20:25

    確かにこの数日間の中国政府の株式に対する介入はなんちってお笑い株式道場そのものですね。
    ただ、みんな、それこそ日本のメディアも含めて、中国の株式市場がなんちゃってなことは承知していると思うんですよ。
    しかし、日本の株式市場がなんちゃってじゃないかというと、かなりなんちゃってなんじゃないですか。
    もとより、今の日本の株式は実態経済を反映しているというより、
    官製相場であり日銀の誘導が大きいのは明白でしょう。
    政府と日銀が作った相場といっていいはずですし、
    実際、市場関係者もそう言い切ってますからね。
    株をやったことがある人はわかると思いますが、
    高値で売り抜けて、売った後は暴落をじっと待つというパターンが多いかと思います。
    機関投資家なんてきっかけは中国でもギリシャでも何でもいいんです、
    とにかく売り時を待っているわけでしょう。
    中国や日本がなんちゃって市場でもいいんです、
    売るきっかけを作ってくれれば.....。
    機関投資家なんてそんなもんだと思いますね。

    • トルファン #-
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