検閲の父ー北京郵電大学長・方浜興

方滨兴

上の画像のおじさん、なんだか偉そうにしていますが、
北京郵電大学長の方浜興という方です。
じつは、このおじさん、中国の学生の間ではとっても不人気なんです。
私がこのおじさんの名前を知ったのが、昨年の5月です。
湖北省の武漢大学での交流会で、学生に卵とか靴を投げつけられたということで、
ネット上で盛り上がりまして、
ついに東京品川の片隅にいるおっさんにも知られることとあいなったわけです。
なんでこの天下の大学の学長たる知識人が靴など投げつけられるのかというと、
このお話のタイトルにもあるように、
中国では「ネット検閲の父」などと言われているからです。
ご存知の方も多いかと思いますが、中国は情報統制社会です。
ツイッターもYouTubeも見れませんし、
日本の一部のブログサイトも見れません。
中国のネット上で中共に都合の悪いネタで盛り上がっていたりすると、
さっさと検閲に引っかかって削除されてしまいます。
このような情報統制用の検閲システムを作り上げたのが、このおじさんなわけです。
この検閲システムをチャイニーズ・ファイヤー・ウォールとか、
金盾とか言われていて、中国の学生の皆さんから白い目で見られているわけなんですが、
じつは、一昨日、読売新聞に突如、このおじさんのお名前が踊っていたのです。


薄氏、胡総書記らを盗聴か…関与の大学長拘束

【北京=加藤隆則】重大な規律違反があったとして中国共産党政治局員の停職処分を受けた薄煕来(ボーシーライ)前重慶市党委書記(62)が、胡錦濤(フージンタオ)総書記ら党指導部の電話を盗聴していた疑いが浮上、党中央規律検査委員会は26日までに、関与していた方浜興・北京郵電大学校長(51)を拘束した。

信頼できる中国政府関係者が明らかにした。

 薄氏は、米総領事館に駆け込んだ王立軍・前同市公安局長と共謀し昨年8月までの間、外国製の最新鋭盗聴器を使い、党や政府の幹部が居住する中南海の電話を盗聴していた疑いが持たれている。中国のインターネット検閲システムの第一人者である方氏は、この複雑な盗聴システムの構築に協力した疑いで拘束された。薄氏は、今秋予定の第18回党大会で最高指導部の政治局常務委員入りを実現するため、自らに有利な情報を得ようとしたとみられる。
(2012年4月26日14時41分 読売新聞)



読売がすっぱ抜いてしまったため、
日本のマスコミがあっちでもこっちでも飛び付いたわけですが、
さすが郵電大の学長です、すかさず、反論しました。
中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で、w。

盗聴関与報道を微博上で否定 北京郵電大学長「でっち上げだ」

失脚した前中国重慶市トップの薄煕来氏が指示した中国共産党幹部への電話の盗聴に関与し、方浜興・北京郵電大学長が党中央規律検査委員会に拘束されたとする一部報道に対し、方氏は27日までに、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」上で「でっち上げだ」と否定した。

 方氏は「記者に公開謝罪するよう求める」と書き込み、責任を追及していく姿勢を示した。同大学も同日、共同通信に対し「(方氏は)通常通り働いている」と回答した。

 方氏は中国のインターネット検閲制度を創設し、「検閲の父」と呼ばれている。(共同)



中国のマスコミの前で反論するのならよくわかるんですが、
微博で反論するとは思わなかった、w。
じつはこの微博、このおじさんの作ったシステムで、
フィルタリングされているというお話もあるそうで、苦笑。

とにかく、相変わらず、薄熙来にからむ事件は、あっち飛び、こっち飛びして盛り上がっています。
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