fc2ブログ
旅と食べることをこよなく愛する和菓子屋2代目トルファンが、 あっちこっちに脱線しながら、言いたい放題食べたい放題のネタを皆さんにご提供したいと思います
上海を上海たらんとしているのは、
やはり、上海という都市を貫流している黄浦江でしょう。
といっても、上海という都市、
もともとは、黄浦江の西岸に発展した街です。
1980年代の上海を知る者にとって、
黄浦江の向こう岸、浦東は、
茫々たる野っ原が続いているだけのただの農村でしかなかったのです。
ですから、西岸と東岸の落差はたいへんなものでした。
上海が爆発的な人口増にともなって、
浦東地区は、川底トンネルや巨大なブリッジのおかげで、
ハイピッチで開発がはじまるわけですが、
80年代には、川底トンネルどころか橋すらも架かっていなかったのです。
そういうわけで、黄浦江の渡し船というのは、
ある意味、上海の街と農村をつなぐ重要な交通機関だったわけです。
私の知る限りでは、今でも、4つの渡し船が現役で動いているようですが、
今回は、旅行者でも気軽に乗れる渡し船のひとつを目指して、
東門の渡し場へと向かいたいと思います。

渡し2

かつて上海には豫園のあたりに古い城壁が残っていたのですが、
その東側の門のあったところの近く、
中山路沿いにあるのが東門渡船場です。

渡し3

さっそく料金をチェックしてみましょう。
人一人渡るだけでしたらたったの0.5元、すなわち7~8円くらいです。
さすが、公共交通ですねえ。
自転車込みでも1.3元ですから、気軽に利用できるというものです。

渡し4

こんな船に乗っていくわけですが、
所要時間が7分から10分程度。
ちょっと川風に揺られてみたい人にはうってつけ、とも思いますが、

渡し5

実際にはそんな悠長な人なんかいませんし、
しかも、船内は、イス席など無くひたすら真っ平。
あくまで実用一本槍です。

渡し7

対岸の浦東地区に到着しますと、
日本の森ビルなどが手がけた巨大ビルを先頭に、
雨後の竹の子のようにビルが育っていっています。
かつての、野原がウソのような上海の新都心が今、出来つつあります。
スポンサーサイト




FC2blog テーマ:中国旅行 - ジャンル:旅行

【2007/08/05 16:51】 | 07 上海・西塘の旅
トラックバック(0) |