「FURY フューリー」を見てきました

『フューリー』

年末の忙しいこの時期、封切りが終わってしまいそうなので、
そそくさと映画館へ足を運びました。
ブラッド・ピット主演・制作の戦争映画『フューリー』です。
何年ぶりかの映画館でしたが、
なにしろこの映画、戦車が主役の映画でして、
小学生の頃から第2次世界大戦の戦車オタクだった私としては、
どうしても見なければいけない作品でした。
ブラピが出ようとなんだろうと関係無いわけです、w。
とくにティーゲルⅠ型が当時のまんまで出てくるとあっては、
もう暮れだの師走だのと言っていられません。

で、結論から言うと、あっという間の135分の呆然体験でした。
戦車という閉鎖された空間をこれほどまでにリアルに描いた作品を私は知りません。
戦車が中心となる戦争映画は意外と少なくて、
古いところではハンフリー・ボガードのサハラ戦車隊とか、
ロバート・ショーとヘンリー・フォンダが主演したバルジ大作戦などが上げられますが、
戦車における特殊な空間とそのリアルな戦闘という部分だけ抽出すると、
圧倒的なスケールで眼前に迫ってくるシーンは、最強レベルです。
もちろん、ティーゲル対シャーマン4台の対決は戦車オタクとしては圧巻でした。

ストーリー的には、歴戦の軍曹が新兵を鍛え上げるという、
かつてよくあった戦争映画を踏襲しているわけですし、
「プライベートライアン」もどきといわれても仕方ないですが、
それでも、ブラッド・ピットの出色の存在感はブラピファンでなくても唸ること請け合いです。
わたし的には全然ブラピは好きで無かったのですが、
この1本で俄然惚れ込んでしまいました、とさ。

こういう戦争映画はスクリーンで見てこそ、だと思います。
久しぶりに若き日々の血がたぎってしまいました。
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高倉健・菅原文太そして米倉斉加年

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高倉健さんに続いて菅原文太さんも鬼籍に入ってまいました。
文太さんの映画というと、僕らの世代はトラック野郎なんでしょうけど、
やはり、8本全部見てしまったと言うことで、私にとっては仁義なき戦いのほうが印象的でした。
とにかく、文太さんの広島弁のマネをしたりしてましたから、ガキのくせに、苦笑。
それと、松方弘樹さんとか金子信雄さんとか、
脇を固めていた人々もすごく良かったですから。
でも、私にとって菅原文太というと、
「私のグランパ」のような老けてなお貫禄を見せた役が良かったです。
あるいは、大河ドラマ「武田信玄」における板垣信方とか、
古畑任三郎における老刑事役なんかは、
それこそ、男のダンディズムの極みとでもいえるいい姿の俳優さんでした。

ついでにいうと、高倉健さんの映画でベストを選べというと、
海峡なんかはもうそれこそ、映画館から出るときは丸々健さんになりきっていたほど、
感情移入してしまいましたし、同じ意味で八甲田山も良かったです。
評価は分かれるところだと思うんですけど、
「単騎、千里を行く」も映画と言うより、健さんのドキュメンタリーというか、
ロードムービーみたいで好きでした。
健さんって、もしかすると制服が似合う俳優なのかなと思っています。
鉄道員もそうでしたが、極めつけは、動乱の陸軍の軍服かなと思っています。

動乱というと、どうしても8月に急死した米倉斉加年さんを思い出します。
動乱という映画は、彼の存在があってこそ、高倉健の役が光った、といえるでしょうから。
けっして、主役を張るわけではないんですけど、
その存在感はピカイチでした、米倉斉加年さんは。
彼の作品で一番好きなのは、テレビドラマ「獅子のごとく」で演じた乃木希典です。
乃木大将というと、たとえば、日本海海戦では笠智衆さんがやっていましたし、
「二〇三髙地」では仲代達矢さんが、最近では「坂の上の雲」では柄本明さんがやっていましたが、
乃木というと私にとっては断然米倉斉加年さんです。
そういえば、坂の上の雲では、大山巌の役で出ていましたっけ。
もしかすると、米倉さんも軍服の似合う俳優なのかもしれませんね。
テレビドラマでは、大河「勝海舟」の佐久間象山役も最高でした。
今でも、本などで佐久間象山の文字を見ると、
つい米倉斉加年さんを思い出します。
それから、鬼平犯科帳での蛙の長助とかいう元盗賊役が良かったです。
鬼平こと吉右衛門さんとの掛け合いは絶妙でした。
そうそう、相棒に出たときのしがない絵画教師役も、
まさに米倉斉加年さんのためにあったかと思うほどでした。
水谷豊さんや及川光博さんを完全に喰ってしまったともいえる演技でした。

今年は、本当にいい俳優がいなくなってしまいました。
合掌..........

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健さんの話

西村寿行『君よ憤怒の河を渉れ』

我が高倉健さんが召されてしまいました。
じつは、ミクシーのプロフィールでも、
好きな映画人ということで、ジーン・ハックマンらとともに健さんの名前を挙げているくらい、
子供の頃から健さんのファンでした。
健さんへのとっかかりは、浅草の映画館で見た網走番外地シリーズでしたが、
健さんに思いっきり傾斜していったのは、
「君よ憤怒の河を渉れ」であり、「新幹線大爆破」であり、
あるいは、「動乱」だったり、「幸せの黄色いハンカチ」などでした。

そういえば「宮本武蔵」の健さんは、佐々木小次郎の役だったんだけど、
なんだか違和感かんじました。
萬屋錦之介の武蔵が圧倒的だったせいもあるけど。

とにかく、たくさん見た健さんの映画の断片が、
あっちこっちに頭の中に散らばっています。
なんだかとってもくやしいです。

合掌........。
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映画「のぼうの城」を見ました

のぼうの城

原作はかなり前に読んでいたのですが、
やっと、先日、映画を見ました、DVDで。

原作を読んだとき、その第一印象は、
「とても、映像的な文章だな。」ということ。
ひとつひとつの場面がけっこう想像できてしまうんです。
読んだときは、映画のキャストについての予後知識が無かったので、
勝手に想像したりしていたのですが、
それにしても、この映画のキャスト、なかなかドンピシャだったように思います。
主役の成田長親役は、野村萬斉だったんですが、
これについては、クライマックスに田楽のシーンが有る以上、
他のキャスティングは考えられなかったでしょうし、
佐藤浩市も成宮寛貴もピッタリはまっていました。
中でも、暴れん坊の猛者武者役ぐつさん山口智充は、
その目の迫力からして大当たり。

意外と良かったのは、石田三成の上地雄輔。
賛否両論があるとは思うんですが、
石田三成の持つ堅さと誠実さみたいなところがよく演じられてたように思います。
そうそう、大谷吉継の山田孝之も良かったです。
私の持つ大谷のイメージを気持ちよく裏切ってくれましたから。
じつは、この映画を見た翌日、
「13人の刺客」を見てしまったのですが、
ココに出てくる山田孝之がまた全然違う雰囲気で、
いい役者だなあと、うなってしまいました。

原作を読んだあとで見ても、キャストのみなさんの奮闘で、
十分に楽しめる映画になっています。
久しぶりに おもしろい日本映画を見たと断言します。
是非、見て欲しい映画ですね
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