旅と食べることをこよなく愛する和菓子屋2代目トルファンが、 あっちこっちに脱線しながら、言いたい放題食べたい放題のネタを皆さんにご提供したいと思います



じつは、学生の頃からエッセイを読むのが大好きでした。
やはり、歴史家や歴史小説家の書くものが大半を占めていましたが、
年を経るにつれて、けっこういろいろなジャンルのエッセイを読むようにはなりました。

最近読んだエッセイの中では、
この辛永清さんの「安閑園の食卓」が白眉でしたねえ。
2002年になくなられている料理研究家なのですが、
NHKの「今日のお料理」にたびたび出演していたのを覚えている方も多いかと思います。
このエッセイの楽しさは、もちろん中華料理の奥深さを知る、ということにもあるのですが、
古い時代の台湾台南の名家の様子が生き生きとした筆遣いによって、
まさに眼前に広がるかのように映し出されているというところにあるように思います。
作者の少女時代のことがほとんどなのですが、
その卓越した記憶力が見事に表現され、
今、台南に行ったら、もしかするとこんな名家の大家族に出会うことが出来て、
ちゃっかりごちそうになったり出来るのではないかという、
そんな夢想をさせてくれるような、なんとも読後感の素敵な文章なんです。

ゆっくりといろいろなことを思い浮かべながら読んでもらいたい、
そんなエッセイなのであります。

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【2017/02/08 21:59】 | 本の話
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No title
切れ込んでも、いいですか
今日の献立を提案する料理番組以外の、ホストとゲストが食べて楽しむ料理番組って正直言って意味が全然分からないです。理由は、音楽漫画が全然流行らないのと一緒で、自分が全然エンジョイできないからです。

それは料理本、エセーでも同じで、まずもって食べた気になれないじゃないですか。旅行記を兼ねた料理の写真集ならまだしも、文章だけでは手に取ることも、ましてカネ出して買うことはまずないジャンルの本ですね個人的には。

となりますと、やはりあの「世界の料理ショー」は秀逸な作品だったんでしょうね。土曜か日曜の夕方だったか、見てましたからねぇガキのくせに。

隊長殿
トルファン
料理エッセイを読んで食べた気にはさすがになれないでしょうが、
でも、料理の姿を想像することは出来るでしょう。
出来上がりを脳裏に思い浮かべる、
そして、いいつか作って見たいなあと思わせる、
それが料理エッセイの楽しさなんですよ。

世界の料理ショーのグラハムカーもいいですけど、
あれを見ていると、料理の持つ繊細さとはかけ離れていて、
雨の人々の巨大なお腹を満足させるべく、
格闘しているように思えてしまいます。
まあ、ガキの頃、雨の奴らはみんなあんなの喰っているのかと、
多少へこんでみていた私ではありますが。
これではかなわんなあーと

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のめり込むようにして本を読むということは、

年に何回かあることはあるのですが、

地図や年表ををひっばり出して、何度も行きつ戻りつしながら、

読了する本となると、

なかなか出会えるものではありません。

もともと辺境物は大好きだったのですが、

この作品の辺境度といったら半端ではありません。

作者の苦闘を我がものと出来そうな方には、

是非とも読んでもらいだい一冊なのです。



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【2016/11/07 18:36】 | 本の話
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No title
kirekomi
なんでしょうか、おそらく絹道にのめりこんで留学に行った菓子職人が、炎の山で焼かれて死にそうになったところをお釈迦様に助けられて、坊さんと一緒に西へ西へと旅に行き、高僧を日本に招き入れるのに奔走するというオハナシではないかと思いますw

隊長殿
トルファン
このアグルーカの行方という本、全然西域と関係ありません、w。
北極圏を歩いて横断するという、火炎山とは正反対のお話なんです。

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青木理

今年もいろいろな本を読んできました。
とにかく、50代に入ってから乱読と言えてしまうほど、
いろいろなジャンルの本を読んできました。
とくにルポ物とかノンフィクション物は、
休日の暇つぶしの図書館通いのせいもあって、
今まででは考えられないようなジャンルを選択してきました。
とくに今年は法廷物にはまりまして、
ノンフィクション、小説.....しかも東西を問わず読んできました。
中でも、一番衝撃的だったのが、
2013年に出たこの増補版国策捜査です。
もともと、小沢一郎議員や村木厚子前厚労事務次官の特捜ねつ造事件にとても関心があったのですが、
その後、鹿児島志布志の収賄事件の全容を書かれた本を読むに至って、
俄然、警察や検察、そして裁判所の荒廃を知り、
さらに公権力による悪意さえ感じていました。

そして、この「国策捜査」に行き当たりました。
99.9%起訴された事案は有罪となる.....、
しかも、あらかじめ用意されたストーリーどおりにねつ造された検事調書、
調書にほとんど疑義を感じずに鵜呑みにする裁判官達.....。
そして、警察や検察に物を言えない大手マスコミ。
もともに読むと、日本の公権力の闇、司法の闇の中に迷い込むことになります。
よく中国共産党一党独裁を非難する安直なネットウヨがあっちこっちにいますが、
よその国のことをとやかくいうより、まず自分の国の司法がどれくらい歪んでいるのか、
それを知ることから始めないといけないですね。
とりあえず、取り調べの可視化と、
代用監獄の廃止だけは早急に手をつけないと。

代用監獄問題については、
海渡弁護士の話がわかりやすいと思います。
http://news.livedoor.com/article/detail/1903200/



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【2015/12/16 22:16】 | 本の話
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切れ込み♡隊長
小沢一郎のもそうですが、ミラーマン植草とか高橋洋一の逮捕も結構「ハメられた」感がありますよね。
しかもこの手の罠にハマった人達、揃いも揃ってそれまでの勢いをなくし、大人しくなって「過去の人」になっちゃってますからマジ国家権力ってコワいと思います。


トルファン
高橋氏の窃盗事件は、実際に高橋氏が謝罪していますから、
はめられたのではないと思うのですが、
ミラーマン植草の件は、どうなんでしょう、あの人、なんかやりそうなかんじがしないこともないw。
もちろん、当人は全面的に否定していますから、はめられた可能性、大いに有り、なんですが。

こういう司法権力の怖さは、司法も法務省という形で行政に組み込まれていて、
三権分立にはなり得ていない、ということなんだと思います。
むしろ、時の権力にひれ伏している場面も多々ある、ということなんです。
司法の世界もしょせんピラミッド型の世界ですから、
法を曲げようとするトップがいれば、
それに従わざるを得ないという構図なんでしょうね。
ですから、それを悪用しようとする権力者(政治家)が現れるのもしごく当然といえば当然なんですが。

隊長もいつ司法のターゲットになるやもしれませんよ、w。

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関川夏央という作家を最近好んで読んでいます。
宮脇さんのような鉄道作家ではなく、
関川氏のような作家が鉄道を語るというのも興味深いのですが、
昭和の文豪達と鉄道を合わせて語るその語り口は、
マニアとはちょっと違う鉄道びいきの匂いがして、
つい、ローカル列車の窓を開け放った一体感みたいなものを感じさせてくれます。

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【2013/11/03 21:36】 | 本の話
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私、この作品の作者、高野秀行氏の著書をほぼ読み尽くしていますが、
なかでもこの本は、いろいろなことを調べつつ、じっくりと堪能させてもらいました。
中国から密出国して、ビルマ北辺の少数民族地帯をさ迷い、
なおかつインドに内緒で入国してしまうという、
なんとも破天荒な旅なのですが、
その強烈なる道行とともに、
出会った人々との奇妙な関わり合いがたまらなく濃密で、
ただのオッサンたる私を、
軽々とアジアの奥懐へ引きずり込んでくれます。
アジア数奇の人は元より、人情話が好きな人も是非、
一読して欲しい作品であると言い切りたいと思います。

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【2013/07/24 22:05】 | 本の話
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切れ込み隊長
西南のシルクロードは密林に消えたのでしょうが、小生ご自慢のザパニーズ・ポークビッツも中国小姐の密林の奥深くに消えて行き...たいなぁ!!


-
小生はポークビッツが自慢なのですか?
うらやましいこと。


シーグイ
同じ著者のもので今『謎の独立国家ソマリランド』を読んでいます。おもしろいです。


切れ込み隊長
小生御自慢のポークヴィッツも、謎の猿人ヒバゴンの如く独立国家並に言うことを聞いてくれません。本当はよき家庭人なんですよOrz


トルファン
シーグイさん
じつはまだ読んでいないんです、それ。
はよ、読まんと。

隊長殿
いいんです、良き家庭人ならそれで、w。

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原「さらば長き眠り」

今日は、読書の日、なんだそうです。
とにかく、ルポ・ドキュメンタリー・エッセイ・歴史物等々、
乱読気味に本をあさっている私ですが、
最近一番読んでいるのが、探偵物とか警察物です。
前者ですと、横山秀夫や佐々木譲など、
後者でいうと、東直己なんかが上げられるのですが、
本日、読書の日ということで、
これら最近メジャーな皆さんの作品ではなく、
あえて、もう忘れ去れてしまっているといっても過言ではない、
原を取り上げてみたいと思います。
この方、じつは、探偵物で直木賞を受賞している、
数少ない小説家のひとりなんですが、
あまりに寡作すぎて、私なんかは、もうあくびも出ないくらい、
新作にお目にかかっていません。
とはいえ、私の個人的な思いなんですが、
日本ではあまり成立しえない典型的な米国型ハードボイルド小説家ないかと、
かねがね思い続けているわけです。
確かに大藪とか北方とかそういう先達がいるわけですが、
チャンドラーとかルメットなどの米国作家の匂いを、
原の作品群には感じてしまうわけです。
というわけで、
探偵物をこよなく愛している方には、
是非、読んでいただきたい作家なのです。
きっと、探せば、古本屋にあると思いますよ、苦笑。

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【2011/10/27 17:53】 | 本の話
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切れ込み隊長
雨での探偵っていうと、それなりにステイタスを感じますけど、日本の探偵ってえとどうも浮気調査だのクドウちゃんだのなんだのと、ちょっとイカガワシイ臭が漂いますからね。どうしても和物の探偵小説っていうだけで眉をしかめてしまうのが一般的じゃあないでしょうかw


プク娘
横山ですか。好きでよく読みましたねぇ。宮部の現代小説も好きでした。
20代の頃は浅見光彦は出たら必ず読んでおりました。
今は全然。
日本から頼んで持って来てもらうのは料理関係の本ばっかw


トルファン
隊長殿
是非、今度日本に戻ってきたら、原の作品を読んでみてください。
長編が4本、短編が1本、ハヤカワで文庫化されています。

プク殿
米国で文庫本を探すのも大変でしょう、とくにユタでは、苦笑。
宮部とか横山がオーケーなら、
東直己はおすすめです。
それと、佐々木譲の道警シリーズ!
ちなみに東の作品も全部北海道です。

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20091009225320

何の気なしに本棚を携帯で写して見ました。
20年以上前の上海本が並んでいたのですが、ついそのマニアックぶりにほくそ笑んだとさ。

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【2009/10/09 22:53】 | 本の話
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副島本1
2001年の11月にゴードン・チャンなる人物が、
「やがて中国の崩壊がはじまる」という本を上程しました。
この本の帯には、5年以内に崩壊するというセンセーショナルな文字が踊っていました。
さて、2007年に何が中国で起きたかというと、
チャン氏の書いたとおり、中国各地で民衆の暴動は起きていますし、
土地バブルも最高潮に達していました。
しかし、それでも、中国は、
やんややんや言われながら、なんとか北京五輪を乗り切ってしまい、
続いて上海万博へと邁進しています。
そして、この木曜日には60周年記念国慶節で盛り上がろうとしています。
いったい、ゴードン・チャンの予測した中国はどこへ行ってしまったのか?
確実に彼の予測通りに進行しているのに、
それなのに崩壊しない中国.....。
まったく、この国は奥が深い、藁。

そんな中、日本の評論界の鬼才、副島隆彦氏が中国本を刊行しました。
タイトルは、「あと5年で中国が世界を制覇する」です。w
以前にも副島氏は、一冊中国本を書いていまして、
今回が2度目というか続編の色彩が強いです。
また、翻訳本で、「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」というのも刊行しています。
いよいよ、中国賞賛本が出たかという印象もなきにしもあらずですが、w、
それはある面、この数年、中国をどう見ればいいのかということに、
世界中が困惑している、ということなのかもしれません。
とくに、中国とリアルに接している日本や韓国は、
この復活したアジアの超大国にどう対処していいのか、
定点が見つからずにいるのかもしれません。
ただ、言えることは、
中共は、民衆の反応に対して、過剰ともいえる対応を取っています。
民衆に対して、どう対応していいのか、わからないでいる、
じつは、中共の今の姿なのかも知れません。
一党独裁だから素早く対応出来るという自信もある反面、
この巨大な国を動かすことの難しさも知り尽くしているということなのでしょう。
それでも、立ち止まれない、これが今の中国の姿だと思います。

というわけで、この副島本、読んでみたいと思います。

「あと5年で中国が世界を制覇する」
[要旨]
2010年末中国が米国債を叩き売る!大きく復活する中国、衰退するアメリカ…。来るべき「1ドル=2元=60円」時代に低迷を続ける日本が進むべき道を示す。
[目次]
第1章 脅威の復活を遂げた中国経済の原動力;
第2章 アメリカの衰退、日本の沈下;
第3章 アメリカから中国へ、世界覇権移譲のシナリオ;
第4章 中央アジアの時代が始まった;
第5章 5年後、そして10年後の世界秩序;
第6章 新・世界帝国の時代

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【2009/09/28 11:17】 | 本の話
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切れ込み隊長
まず小生は、チャン氏の言ったとおりに中国がなったとは思えません。確かに大衆レベルでの暴動や政府への不満と言うのはありますが、その本質が政府転覆を目論んだものではないからです。

日本や先進国では、政治が民意にそぐわない場合、どうしても政権交代→転覆と連想しがちですが、基本的にそれは中国ではありえない発想です。特に、裕福になった今、現実を捨てて理想に活きるという雰囲気ではないですし。

中国で起きている暴動や反乱の意味というのは、中国人のメンタリティを理解すればよくわかります。彼らは、自分にも一理あるとなれば、「やっちゃいけない」と分かっていてもその理由を以って行動する人達なんです。

例えば、モノを盗んではいけないが、腹が減ってたんです=根っからの悪人じゃあないです、みたいな。会社にも居ます。アイツを殴りましたが、アイツはあんなに悪いヤツなんです→自分が一方的に悪いわけじゃない、逆にいいことをしたんだ、みたいな。考え方は非常に子供じみていますが、彼らのメンタリティの根本とはこの通りです。

だから、暴動だのなんだのというもののウラには、基本的に「怒るに値する」理由があるからで、だからと言って共産党を否定したり政権転覆を目論んだものでは無いが故、国家崩壊には至らんわけですね。

当然、火消しの仕方が不十分だったらそれがまさに「火種」にはなりかねませんが。ただ、「暴動」の本質が違うということには着目しておいたほうがいいですぜ、ゴードンw

ところで中共の進む道というのは、もう発展に次ぐハッテンに決まってますw
立ち止まることや後戻りなんてのは絶対にできません。
行き過ぎた資本主義崇拝傾向を戻すために精神的に巻き戻すことはするでしょうが、前進あるのみです。

要は、いかな不公平感があろうが、13億の民を食わすこと、これが最優先課題であるからです。何故なら、有史以来、全中国の民が全てメシが食えるようになったことなどないわけですから。そして、メシが食えなくなった者が増え、その数が許容限度を超えると革命が起こるわけですから、とにかく「食わすこと」。これが大事なわけです。




アモイひろし
日本出張した時に立ち読みします。
中国を過大評価し過ぎ本かと。

5年以内に「1ドル=2元=60円」になったら逆に中国経済が潰れますわ。まだ製造国家から脱却できてませんもの。
アメリカも「今のドルはチャラあるね」と徳政令を敷くのではないでしょうか。アメリカも存亡と存在感を掛けて闘うでしょう。


トルファン
隊長殿*
あらためて、ゴードン・チャンの本を読み飛ばしてみたのですが、
けっこう予測通りにはなっているんですよ。
問題は、中国人民の反応がその上を行っていたということ、激笑。
隊長のいうように、
チャン氏が見逃していたのは、発展しつづければ、多少のことは目をつぶる状態がこの10年くらい続いているわけなんでしょう。
歴史的に見ても、とりあえず喰わせる事が出来れば、王朝は維持されますからね。

ただ、どうなんでしょう、これからもその論法が通じるかと言えば、けっこう厳しいものがあると思いますよ。
かつて、中国の多くの民は、自分たちのまわりのことしか情報として得られていなかったので、
世の中全体で何が起こっているか、あまり関心がなかったわけです。
しかし、これだけ、情報ツールが発達して、手軽に世界の情報を得られるようなったり、
交通手段がより早くより快適になった今、
とりあえず、喰わせられれば王朝は維持できるというレベルではなくなるのではないかと思います。
食が安定したら、民衆は次に何を求めるでしょうね?
情報という魔物が確実に中国内に浸透してきている今、
やはり、不平等とか不公平とか、あるいはもっと先の言いたいことを言える社会、なんていうものに、中国の民は傾斜していくと思うのですが、どうでしょう?


トルファン
アモさん*
じつは、昨日、買おうと思って本屋へ行ったのですが、
何のことはない、立ち読みで終わってしまいました、苦笑。
中国の専門家ではない人の視線というものを期待したのですが、
書かれている情報が、いままで巷に流布しているものばかりなので、
その情報を使って意見を積み上げても、
しょせん、自説を補強する為の材料でしかなく、
最初に自説ありき、の本なのです。
いい意味、裏切ってくれるような本であることを期待したのですがね。
この副島という人、
徹底的な米国嫌いでして、その著作を読むと驚くほどです。
別にそれはいいのですが、だからといって、中国の実力を過大評価するのもいかがとは思います。
ただ、中国に対して、否定的な本が多い中、
そうとも限らないぜ、と堂々と言ってのけるという点では、
意味のある本かとは思います。
いずれにせよ、中国が抱えている問題について、
あまりに素通りしすぎている、ということにはちょっと閉口しましたね。


アモイひろし
あ、この人同姓同名かと思っていたら、英文法の副島氏でしたか。昔、代ゼミと新宿ゼミで英語の講師やっていた浪人ですよw 英語関係はけっこう良い著作があるんですけどね。この中国本を買おうと思っていたけど、やっぱり立ち読みにしておきます。


トルファン
アモさん*
そうなんです、あの英文法の副島氏です。
ちなみにネット上で、この本の〆の部分の文章がありましたので、そっと掲載します。

「あと5年で中国は世界を制覇する」より抜粋
中国は、いよいよ”平和な帝国”になりつつある。<途中省略>私が分析し、予測した通りになるためには、中国自身が、一皮大きく脱皮しなければならない。
それは、世界の全ての人々の期待に応えることであり、是が非でも越えなくてはならない中国自身の悲願である。
<途中省略>
中国の”2つの海底”問題を中国自身が自ら公然と表に出して解決しなければならない。
一つ目の”海底”は、共産党独裁体制という”海底”である。共産党の一党支配体制をやめて複数政党制と普通選挙制による民主政治体制への道を示すことだ。
<途中省略>
もう一つの”海底”は、台湾、チベット、新疆ウイグル自治区の三つの民族・人種・地域問題である。この三つの地域に、懐の深い大きな自治権を与えて、台湾人、チベット人、ウイグル人による本物の自治政府を認めることで、中国人自身が大きく譲歩しなければならない。
<途中省略>
この”二つの海底”に、これまで通り「外国人の干渉だ。聞く耳を持たない」という態度を取り続ける限り、中国は世界に冠たる大国にはなれない。日本から彼らに正面からもの申すとしたら、この2点についてであろう。


切れ込み隊長
小生は、中国を否定的には見ていません。
むしろこの副島の意見には共感するところがあります。
少なくとも、中国は経済規模で日本を追い抜きますし、市場としての重要度やマーケットに与える影響度でも日本を凌駕するでしょう。

しかもそれは「少なくとも」で、注目すべきはどれだけアメリカに近づけるか、或いは追い越すならば何時なのか、というところにあります。

アメリカは、システムとして国や経済、技術が前に進むように出来ており、またそのシステムを維持することが国是というか「売り」となっています。

しかし中国は、まず共産党の安泰がありきの国で、その維持こそが国是であるわけです。そこに中米の温度差があり、小生ら民主主義の国家がイマイチ中国を信用できないわけです。

ただここ20年で、中共は権力と暴力で安泰を守ってきたのですが、その武器が「経済」に取って代わってきたわけです。安泰には経済の安定した発展が必要だというわけですね。

だから、どうしても中国は経済を発展させる以外に生きる道は無いわけです。日本がそうであったように、少なくとも今の若い世代は政治よりも経済、つまり政治的自由などよりもカネ儲けにしか興味は無いですから、経済への注力は加速していきますよ。

この経済競争は、上の通りハッテンへのモチベーションと背景が異なっているので、単純に比較してどっちがスゴいのか?では語れないと思うんです。徹底的に論理的なトレで鍛えられたアスリートと、とにかく一心不乱に脇目も振らず競技に打ち込み、練習に次ぐ練習と、練習量と根性で勝ち上がってきたアスリートの、「どっちがスゴいか?」に似てると思うんです。

どっちもスゲーし、どっちも難点がある。
比べるのがそもそも違ってるような気がする...
ようには思えませんか?


トルファン
隊長殿*
べつに否定的に見るわけではありませせんが、
こういう情報がいとも簡単に流れる社会において、
しかも、中国のような大人口、広大な国土を抱えた社会で、
一党独裁がこのままスムーズに続くかと言えば、
いずれなにかしらの破綻が起きる可能性はあると思いますね。
今の中国人が金儲けにしか興味がない、と隊長は断定していますが、
むしろ、だからこそ、中国は火種を抱えている、といえるのでは。
近年の中国はやたらと「和階」を唱えますが、
唱えると言うことは、いかに和階からほど遠いところにあるかという証拠ではないでしょうか。
昨日の胡錦涛演説にしても、調和の取れた社会を標榜しています。
その一方で彼は、社会主義国家中国、とはっきり言明しています。
相矛盾するテーマを中共はどうやって克服するのか、
じつは、彼の演説の中にも、あるいは、最近の中国の政策の中にも、具体的なアプローチがまったくありません。
いまだ、小平の先富論の初期段階でしかない中国が、
はたして、このまま和階社会実現ということになるのでしょうか。
そういうことを含めて、副島氏の意見は、あまりに楽観的です。
いや、本当は楽観的ではないからこそ、最後になって「二つの海底問題」を提起したのかも知れません。

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