反習近平派の粛正は続いている

王家沙4

前回は中国共産党の熾烈なる闘争について書きました。
今日は年初より続いている粛正の話題です。


中国当局、年明けに2人の高官失脚を公表
2018年01月05日 16時00分
中国で年明け早々、2人の現役高官が失脚したことがわかった。
中国共産党中央紀律検査委員会(中規委)は3日と4日、
陝西省の馮新柱副省長(57)と山東省の季緗綺副省長(57)が「重大な規律違反」の疑いで、
当局の取り調べを受けていると、相次いで発表した。
当局は規律違反の詳細については言及しなかった。汚職容疑が原因だとみられる。




中国当局、現職国家中央軍委副主席を捜査へ=香港メディア
2018年01月15日 15時31分
中国当局が、国家中央軍事委員会の范長龍・副主席(上将、70)への捜査を始めたと香港紙・星島日報が14日報じた。
汚職関連とみられる。
この情報が確実であれば、昨年10月の党大会以降、3人目の軍高官が失脚したことになる。
 同報道は、軍関係者の話として、中国当局が范氏に対して立件調査を始めたと伝えた。
范氏はすでに失脚した郭伯雄と徐才厚に次ぐ3人目の党中央軍事委員会副主席だとした。
 また報道によると、先週「贈収賄罪の容疑」で軍事検察機関に移送された房峰輝・前参謀長が范氏の汚職を供述したことで、当局が捜査に踏み切った。
 

中国の場合、じつはかなり地方分権が進んでいまして、
日本のように地方が中央のコントロール下にあるのとはかなり違います。
もちろん、各省のトップは、中国共産党中央が任命するわけですから、
その意味ではコントロール下にあると言えなくはありませんが、
いったん、決められた任地にいけば、
かなりの裁量が各省のトップには与えられます。
その権力は、米国の知事に近いものがあります。
各省のトップは、省共産党委員会書記で、
№2は、省長、そして、副省長と続きます。
副省長を若くして勤め上げれば、
間違い無く出世コースに乗る、まあ、そういうポストです。

さて、国家軍事委員会副主席とは、どういうポジションかというと、
この委員会のトップは、常に中国共産党のトップがつとめることになっていますから、
軍事部門の№2ということになります。
そもそも中国共産党は、武力で国民党の蒋介石を追い落とした集団ですから、
党における人民解放軍の発言力はかなりのものがあると言っていいと思います。
彼らの後押しなくしては、権力は維持できないともいわれた時期がありました。


年初より、こういう実力者達が立て続けに粛正にあっているわけです。
習近平主席の恐怖政治といえそうなくらいの厳しい追い落としです。
昨年10月に決まった新しい政治局常務委員の顔ぶれを見ても、
習総書記とやり合えそうな覚悟のあるような輩はいないようなので、
このまま一人天下というか独裁に近い体制が確立しつつある、
そういう読みのチャイナウォッチャーが山ほどいるわけですが、
こういう強権発動が最後はおのれに帰ってくるような気もしないではありません。


それにしてもすねに傷を持つ権力者のなんと多いことか。
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習近平は狙われている....のか?

習近平さん

これから載せるお話は、
中国に興味が無い人はつまらないと思いますので、
無視してけっこうです。
なにしろ、習近平暗殺未遂のお話なんですから。

習近平氏 9回目の暗殺未遂にショックを受け一時入院か
2018.1.14 zakzak夕刊フジ

中国の習近平国家主席が年の瀬の差し迫った昨年12月下旬、
人民大会堂での会議が終わった駐車場で専用車両に乗ろうとした際、
爆発物が破裂。習氏は腹痛を起こし、そのまま北京市内の中国人民解放軍直属の「中国人民解放軍総医院(略称「301病院」)に緊急搬送されていたことが分かった。
今回の病院搬送は極度の緊張が原因との見方もでている。
米国を拠点にする中国問題専門の華字ニュースサイト「博聞新聞網」が301病院の関係者から独自に聞いた話として伝えた。
 習氏一行が病院に駆け込んだことで、病院は一時的に閉鎖措置をとられ、他の患者は締め出されるなど、厳重警戒措置が敷かれたという。

 人民大会堂に仕掛けられた爆発物は軍が使用しているものであることや、人民大会堂には一般市民は立ち入ることが禁止されていることから、爆発物は軍幹部によって持ち込まれて設置された可能性が高いとみられている。当日の防犯カメラ映像などがチェックされているほか、軍の警備担当者も個別に事情を聞かれているもようだ。

 中国では昨年、軍最高指導部に当たる中央軍事委員会委員である房峰輝・元中央軍事委連合参謀部長や張陽・中央軍事委政治工作部主任が腐敗容疑で事情聴取を受けたあと、軍の要職を罷免されている。このうち、張氏は自宅で自殺している。このため、爆発物を仕掛けたのは、両者に連なる軍幹部ではないかとみられている。年末から年始にかけて、軍幹部が集中的に事情を聞かれているという。

 習氏の容態だが、過度の緊張状態になり、その影響で胃痛が出たものとされ、深刻な影響はない模様だ。
しかし、習氏は大事をとって、301病院で、念のために精密検査を受けたほか、疲労をとるために特別病棟に一泊し、翌日の朝食後、退院したという。
 習氏を狙った暗殺未遂事件はこれまでに、少なくとも8回発生していると伝えられており、今回が9回目になるという。

 習氏は政敵や反対派の幹部追い落としのために、反腐敗運動を推進。汚職容疑などで多くの幹部を失脚に追い込んでいる。そのため習氏を狙う者も多く、習氏は一時も気が休まるときもないようだ。このため、精神的には常に緊張状態に置かれており、今回のような突発事件で、体調に異常をきたすことも珍しくないことが想像される。


この手の話は、
それこそ中国では1980年代から香港経由でしばしば垂れ流されたものです。
当時はネットなんてツールがありませんでしたから、
香港から流れてくる話の真贋をよく議論したものでしたが、
本質的にはあまり当時と変わらないのかもしれません。
ただ、80年代の中国における情報のコントロールは、
今なんかとは比べものにならないくらい厳しく管理されていたので、
10のうち7くらいはガセネタというのがまあ僕らの認識ではありました。

さて、2020年を間近に控えている昨今、
中国は躍起になって情報をコントロールすべく動き回っていますが、
情報は思うようにコントロール出来ていないのが実情です。
ネット環境は中国政府にとってイタチごっこ状態といえるでしょう。
そんな中で、相変わらず、いろいろな話が北京あたりから漏れてきているわけです。
むろん、上に掲げたお話が事実がどうか、
判定するのは至難の業だとは思いますが、
そもそも中国のトップが反対勢力から狙われていると言う話が、
まことしやかに流れこと自体、
かなり異常であると考えていいのかもしれませんね、
しかも、9回も未遂だとか、苦笑。

中国の権力闘争というのは、生きるか死ぬかだと、
昔からいわれてきていますが、
現代における中国共産党の権力闘争もそれとなんら違いはありません。
とくに、習近平がトップに立ってからのこの5年間は、
凄まじいとしかいえないくらい、えげつない争いでした。
反習近平派に対する粛正は、
汚職摘発という名の下に過酷に実行されました。
なにしろ、つい数年前まで最高指導者のひとりだった者まで、
粛正の対象になってしまったわけですから。
中国で粛正といえば、以後死ぬまで牢獄暮らしが約束されることですから、
粛正の対象にされそうな人々にとっては、
どんなレッテルを貼られて粛正されるか、
それこそ戦々恐々としているわけです。
当然、追い込まれれば、習近平に対して実力行使を考える輩が登場しても、
少しも不思議ではありません。

反対派を徹底的に粛正して弱かった権力基盤を強固なものにする、
習近平が取ったこの行動は、
過激な輩を生み出したとしてもまったく不思議ではありません。
本当に9回も暗殺未遂が起きたのか、
奥方までが暗殺の対象になったのか、
盟友の王岐山氏もまた何度も暗殺されかけたのか、等々、
いろいろな話が漏れてきてはいますが、
おそらく何の確証もないまま、
これからも話が積み上がっていくのだと思います。
ただ、そういう話が積み上がれば上がるほど、
中国共産党内の政治闘争というか権力闘争は、
過激に推移していると思って間違い無いと思います。
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香港エクスプレスで機内食

また、香港経由で広東省へ行って来ました。
今回もLCCを使ったわけですが、
飛行機代往復で18600円でした。
あまりに安かったので、
行きは夜中飛行でご飯はいらなかったため
帰りに機内食に挑戦しました。



サイトではこんな画像だった、
豚味噌煮込みご飯を注文しました。



なんとなく小さいような、
軽いような。



現れたのはこれなんですが、
まあ、 ざ ん ね ん でしたとさ。

通路を挟んだ隣の香港レディが、
本当は飲食物機内持ち込み禁止なのに食べていた、
和風弁当が輝いて見えました、苦笑。



ちなみにこの機内食、
1050円でエビアン付でした。

広東省潮州市の宿に入りました



深セン北駅での切符購入に手間取りましたが、
無事、潮州の宿に入りました。
裁陽客桟という宿なのですが、
とても気に入りました。
いずれ詳しく紹介するつもりなので、
しばしお待ちを。

切符が買えない、汗



深セン北駅まではスムーズでしたが、
高鉄の切符を買うのに、ひどい目にあってます。
いったいいつ買えるやら。

今、羽田空港です

これよりLCCで香港に向かいます。
ささやかなる休暇です。
そして、15年振りの海外一人歩きです。

中国の権力闘争..北戴河会議から党大会へ

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今朝の読売新聞一面にちょっとびっくりです。
なんと、中国のお偉方が秘密裏に話し合いをする北戴河会議の結果が報道されていたからです。
中国は集団指導体制ということになっているので、
権力の中枢は、政治局常務委員が握るわけですが、
その7名がほぼ決定したという報道なのです。
中共では暗黙のうちに68歳定年制が敷かれていまして、
現在の常務委員7名のうち、5名が引退ということになっていまて、
残るのは、№1の習近平、№2の李克強ということになっています。
通常、習近平政権は10年と規定されていますので、
今回決まったとされる5名のうちの誰かが習近平の後継ということになるわけです。
もちろん、習さんが権力に執着して、
さらに5年トップで有り続けようとする可能性もあるわけです、
プーチンさんみたいに。

中国次期指導部リスト判明、王岐山氏の名前なし

2017年08月24日 07時11分
中国の習近平シージンピン政権が今年秋の第19回共産党大会で発足させる2期目指導部の人事で、
最高指導部・政治局常務委員7人の最新の候補者リストに、
処遇が最大の焦点となっていた王岐山ワンチーシャン中央規律検査委員会書記(69)が含まれていないことが、複数の関係筋の情報でわかった。
党内では、習総書記(国家主席)の右腕として汚職摘発運動を進めてきた王氏について、
「68歳定年」の慣例に従った常務委員などの退任が有力視されているという。

 政権に近い党関係者や外交筋によると、リストは、8月中旬まで習氏や党長老らが河北省の避暑地で行った非公式協議「北戴河会議」を経て作成されたとみられる。定年に関する慣例を覆して留任するとの観測もあった王氏の処遇を巡っては、党内ではいまだに賛否両論が存在しているといい、リストの最終的な顔ぶれも含め、党大会まで駆け引きが続くものとみられている。


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というわけで、このネタ、
もう少し検討を加えてからさらに書き続けたいと思います。
ではでは......。



というわけで、
続きを書きたいと思います。

今回の7人というか、新人5人について考えると、
とりあえず、習さんの思いのままとはいかないまでも、
残り5年は乗り切れる体制になったと思います。
汪洋は、ちょっと習さんとカラーが違いますし、
徹底したたたき上げの実務家ですから、
まさかトップを狙うとは考えられません。
年齢も62歳ですから、5年後も常務委員に残る可能性もありますが、
まあ、そこまででしょう。
胡春華はそれこそ胡錦涛直系の愛弟子ですし、
年齢も50代半ばだったと思いますから、
ポスト習近平と言えると思います。
上海市長だった韓正は、まあ、かつては江沢民に近かったりしていた人ですが、
今では完全な習派ですし、この5年だけの人だと思います。
栗戦書は、すでに66歳ですから習近平より上。
ずうっと習のもとで臭い仕事もしてきた男ですから、ある意味論功行賞でしょう。
これも5年後には引退ですし。
さて、問題は、陳敏爾です。
現在、鬼門といわれる重慶市党書記です。
彼こそ、習近平が後継として押している人物です。
2階級特進で常務委員になるみたいですが、
だいたいトップがこうやって引き上げるときは、先々を考えているということなんです。
報道によると1960年生まれですから57歳。
後継にするにはギリギリの年齢です。
彼もたたき上げのひとりで、しかもずうっと習金平の近くにいた男なんですが、
いろいろな画像を見る限り、
とてもトップになりそうないい人相だとは思えないんです。
習金平もとてもいい人相だとは思えませんが、それより悪い。

7人中、4人が習派ですし、
胡春華なんか、かなり近年は習さんにすり寄っていた感もありましたから、
王岐山という盟友がいなくとも平気なのかなあと思いますね。
むしろ、王は憎まれ役をずうっと引き受けてきたので、
規律委員会は、栗氏にバトンタッチというのが妥当かなと思います。
というわけで、
もしかしたら、習さん、この布陣で5年をやり過ごし、
さらに特例でもう5年を狙っているのでは、
とまあそんなことを思わせるメンバーなのではというのが、
私の見立です。
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風前の灯火...渤海鋼鉄

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 迂闊でしたが、かつて...というかほんの4~5年前まで、
中国の鉄鋼業界でベスト5に入っていた「渤海鋼鉄」が、
今や天津の本社ビルを売却さぜるを得なくなるまで、
経営不振に陥ってしまったようです。
そもそも渤海鋼鉄、近隣の4つの鋼鉄公司を統合して出来た大型鉄鋼公司だったわけです。
昨年あたりからデフォルトの話がチラッとあったのは記憶していたのですが、
これほど悪かったとは思いませんでした。

中国の鉄工業界、かなりまだ苦しんでいるようですね。
こういうのを見ると、中国経済はまだ闇がありそうに思います。


中国大手鋼鉄メーカー、3兆円の負債で本部を競売に
2017年08月11日 13時48分  大紀元

資金難に陥っていた中国国有独資の天津渤海鋼鉄集団(以下、渤海鋼鉄)はこのほど、当局により、天津市平和区の自社ビルを競売に掛けられることが明らかになった。同社は2016年3月、債務規模が約2000億元(約3兆2800億円)に達し、債務不履行(デフォルト)の可能性が高いと報じられた。渤海鋼鉄は14年と15年に、米経済誌「フォーチュン」が発表する世界500強企業にランクインした。

 当局発表によると、競売は8月25日午前10時から始まる。開始価格は3億5000万元(約57億4000万円)。

 渤海鋼鉄は2010年7月、天津市党委員会、市政府の主導の下、天津鋼管集団や天津鉄鋼集団など大手鉄鋼メーカー4社を統合し設立された巨大な国営企業だ。年間粗鋼生産量は2000万トン以上だ。

 中国国内メディアによると、当局が4社のメーカーを統合させた主な目的は、世界500強企業に選ばれるためだという。いわゆる「実績作りのための統合」だった。

 設立当初は、鉄鋼メーカー4社の経営陣は権益の再分配をめぐり激しい確執があったと報道された。13年になって、4社の財務報告書がようやくまとまった。

 また、中国大手銀8行は10年7月、設立した渤海鋼鉄に対して、総額1000億元(約1兆6400億円)の与信枠を与えた。同社が14年に世界500強企業にランクインされた後、銀行からの与信枠はさらに拡大した。

 過剰な与信枠で、渤海鋼鉄の借金が雪だるま式に増えた。過剰生産能力や国内経済成長の失速で同社の経営が急速に悪化して、昨年総規模1920億元(約3.1 兆円)の負債を抱えることが明らかにされた。債権者は銀行などを含む105社だという。

 昨年4月に、天津市当局は渤海鋼鉄の債務処理と再建策の一環として、同社を5つの企業に解体した。10年の4社統合からわずか6年しか経たなかった。

 現在、渤海鋼鉄と債権者の間で債務返済解決案をめぐって対立が続いている。国内経済情報紙・界面新聞(9日付)によると、北京市第三中級法院の裁定書では、同地裁が今後渤海鋼鉄など3社の銀行口座資金など、合計3億元(約49億2000万円)以上を凍結・振替えする予定だ。また、同地裁は法的に、同3社企業の収入を差し押さえる権利と資産を競売に出す権利を有すると主張した。



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