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一昔前、日本でもメイズ(迷路)が流行りました。
タイムレースで入り口から出口まで何分で脱出出来るか?というやつです。
板塀式もあれば、遊園地だとガラス式、
たしか、ひまわり畑を刈り込んで作った迷路もありました。

この龍門鎮、村の入り口は基本的には一カ所です。
(最深部は山と畑に抜けられる小径がありましたが)
最初、何気なく入っていくわけですが、
そこそこ道幅もありして、江南や安徽でよく見かけるくすんだ白壁が続きます。

気がつくと、道幅は少しずつ狭くなっていきます。
しかも、まっすぐには続いていません。
軽ーくカーブしたり、突き当たったり。
簡素な石畳みなのですが、ちょっとだけ傾斜があるようです。
両側の家々が迫ってきているので見通しはだんだん悪くなります。

こっちかなと思って曲がってみると、
家屋の中を突っ切るハメになったりします。
そして、

なおも突き進むとちょっと広場のようなところへ出くわしたりします。
廟というか堂というか、
村人の集まるところなのでしょう。
こういう堂が村内に何カ所があります。
これらの堂を見て回ろうとすると、
必ず、横道に逸れたりしなければなりません。
そして、その横道逸れが重なるたびに、
現在位置があやふやになります。
間違いなく、村の奥へと入り込んでいるのは実感出来るのですが...。

かくして、奥深く踏み込みつつも、
いきなり行き止まりにブチ当たったりして、
途方に暮れたりするのです。
この日、雨が降り続いています。
端午節の休日だというのに、我々以外観光客の姿も見えません。
龍門鎮は、部外者(観光客)を見事に飲み込んでしまったのです。
つづく.....。

ご存じの方のいらっしゃるかと思いますが、
山東省のハジッコにありますドイツ情緒たっぷりらしい、藁、
青島という街は、北京五輪のセーリングの会場となっています。
場所が遼東半島のさきっぽにありまして、
対岸には朝鮮半島が鎮座しております関係上、
いろいろな意味で紛争の舞台にもなっているところですが、
あろうことか、6月末からこの海域一帯に大量の青藻が発生しまして、
けっこう大騒ぎにもなっています。
とにかく人海戦術で除去を行っていますが、
すでに一部外国のセーリングチームが青島に乗り込んでいたりして、
なんともはやみっともないことになっています。
近年、青藻の大量発生というと、江蘇省の太湖が有名なのですが、
中国ではサマービーチの老舗で通っている青島の海岸で、
こんなことになっているわけですから、洒落にもなりません。
日本では、美和ちゃんのおかけでビーチバレーはセクシーなオシャレなスポーツになっていますが、
中国ではこの画像を見る限り、
なんなとも悲しいスポーツに成り下がりそうな悪寒.....。
藻が大量発生した青島沿岸、男性らがビーチバレー7月7日10時59分配信 ロイター
[青島(中国・山東省) 4日 ロイター] 藻の大量発生が問題となっている当地沿岸で4日、ビーチバレーを楽しむ男性らの姿が撮影された。
同沿岸は8月に開催される北京五輪のセーリング会場となっており、中国当局はスタッフ1万人と船1200隻を投入し、藻の除去作業を行っている。
文台、伯符、仲謀、
三国志の時代といいますから、今から1800年くらい前、
中国東南部の長江流域で一大勢力を誇った呉の国、
その王朝は、彼ら3人から生まれました。
孫堅あざなは文台、その長男孫策あざなは伯符、
そして、呉の国の皇帝となる孫権あざなは仲謀、
日本人が愛してやまない中国三国志の時代、
三方のうちのひとつの旗頭です。
わたしのような三国志ファンというのは日本人の中に山のようにいるわけで、
たとえば、吉川英治の小説でファンになったとか、
NHKの人形劇でファンになったとか、
あるいはテレビゲームでファンになったとか、
一番新しいところでは、北方謙三の三国志でファンになったとか、
とにかく、各時代、各世代で広くファンが多いのが、
この三国志の時代でしょう。
魏、蜀、呉の三国の中で比較的地味な色合いなのが、
呉の孫権とその配下のものどもかもしれません。
これはひとえに三国志演義を書いた作者のせいではないかと、
わたしなんぞは勘ぐっていますが、w。
で、そんな地味な孫氏一族の故地をちょっと覗いて見たいと思います。

さて、龍門鎮へ向かったのが、6月9日でした。
朝、上海は雨は落ちていなかったのですが、
列車で杭州に着く頃は雨が降り止まずでした。
また後日、龍門鎮への行き方を紹介したいと思いますが、
龍門鎮の最寄りの町は、杭州から西へ1時間ほど富陽です。
ここまで杭州からバスに揺られ、
さらに富陽からしがないポロバスで山間部へと30分ほど、
やっと到着します。
といっても、杭州からこれくらいの行程で古鎮へ行ければ、
お手軽といえばお手軽です。

バス停はないのですが、苦笑、
降ろしてもらった先に龍門鎮の入り口がありました。
孫権故地というばかでかい壁と、
牌楼と呼ばれる江南や安徽地方特有の村の入り口にそびえるゲートが、
なんとも真新しくて、
これから観光客を誘致してやろうという気配が漂っていました、w。
なにしろ、孫一族の故地ですから、
気合いさえ入れれば、けっこう中国はおろか台湾、日本から多数観光客を呼び込めるかもしれない、
そんな意図はあるんでしょうね。
ただ、そんな欲目を抜きにしても、
山は近く、清流も流れるという気持ちのいいこのあたり、
なかなかいい田舎じゃないと思うのは私だけでは無いはずです。
また、そぼ降る雨が観光客を遠ざけまして、
しっとりしたたたずまいがちょっと期待させてくれます。

余談ですが、
孫氏一族の故地は史書によれば、
呉の富春となっています。
前記しました富陽市は富春江という大きな川のほとりにあります。
我々が訪れた前後、
浙江省はけっこう大雨が降ったらしく、
この日の富春江も水量がことのほか多く、その滔々とした流れに、
水軍を誇った呉軍の孫氏の故地だけあるなあと納得してしまいました。
その孫氏、じつは兵書で有名な孫子の子孫だということです。
孫子といいますと、
春秋時代の孫武だとか孫ビンだとかいわれていますが、
では彼らはどこに住んでいたのかというと、
これがかつての呉の都、
いまでいう蘇州あたりだそうです。
さらにその孫子はどこの出かとしつこく探ってみると、
斉の国といいますから山東省の田氏という有力貴族のわかれだということです。

というわけで、あまりな長い前振りを反省しつつ、
村の中へと入っていきたいと思います。
つづく.....。

私が江南地方をうろうろしている間に、
東京秋葉原ではとんでもない事件が発生してました。
社会に対する不満?ストレス?
同じような事件は中国でも起きています。
<中国>男が警察署に押し入り5人刺殺7月1日20時16分配信 毎日新聞
【北京・鈴木玲子】上海紙「東方早報」(電子版)などによると、中国・上海市閘北区で1日午前9時40分(日本時間同10時40分)ごろ、刃物を持った男が警察署に押し入り、警官やガードマンに次々と切り付けた。警官9人とガードマンの計10人が刺され、5人が死亡、5人が重傷。男は現場で警官に取り押さえられた。
男は北京出身の28歳で、昨年10月、同署で自転車の窃盗容疑で取り調べを受けたことで不満を持っていたという。当局が詳しい動機を調べている。
湖南省で爆発事件、12人負傷=立ち退き処分に不満か−中国7月3日0時27分配信 時事通信
【北京2日時事】中国湖南省の張家界市永定区で2日午前、地元政府庁舎の敷地内に燃えた状態の液化ガス缶2本を積んだ農業用三輪自動車が突っ込み爆発、12人が負傷する事件が起きた。同市のニュースサイトが伝えた。
容疑者は事件発生の5分後に逮捕された。違法建築で立ち退き処分を受け、不満を抱いていたという。市幹部は事態を重視、民衆対策を強化して社会の安定を維持するよう指示した。

もし、これで幕引きだとしたら、
なんのための数万人の暴動だったのでしょうか。
どうも、釈然としないのはなぜでしょう?
「少女に性的暴力の痕跡なし」「水死で自殺」 中国・貴州暴動、当局が暴行否定7月2日19時22分配信 産経新聞
【北京=野口東秀】中国・貴州省甕安県で発生した大規模暴動のきっかけとなった女子中学生暴行殺害疑惑で、地元政府は1日夜、記者会見し「性的暴力の痕跡はみられない」と発表した。国営新華社通信が2日、伝えた。政府は情報公開により事態収拾を図りたい考えだが、これに納得しない住民側の反発が拡大することも予想される。
記者会見で当局側は、検視結果として少女の死因は水死で自殺とし、家族らが疑った少女に対する性的暴行の疑惑を否定。公安当局が少女の両親らを激しく殴打し、親族が死亡したとされる疑惑や、死亡現場にいた21歳と18歳の男が同県書記や公安関係者と親戚(しんせき)関係にあるとの情報についても全面的に否定した。
当局によると、少女は事件当日の6月21日夜、21歳の男友達らと現場で話をしていた際、突然「飛び込んで死ぬ」と言い出し、10分後に男友達が帰ったあと、しばらくして少女が飛び込んだという。
また、暴動は少女の親族が約300人を集めデモ行進し暴徒が加わって拡大したと説明。暴動に関与した暴力団員ら約50人を拘束したとし、暴動は悪質な「不法分子」による犯罪だと指摘した。
<女子中学生殺害><続報>うわさはデマ、“死亡”の遺族が証言―中国7月3日12時35分配信 Record China
2008年7月2日、貴州都市報は貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州甕安県の大規模暴動について、原因となった女子中学生暴行殺害事件がデマであるという遺族の証言を伝えた。
6月28日、住民数万人の暴動が発生、政府庁舎、パトカーなど車数十台が燃やされる事態にまで発展した。事件の発端となったのは15歳の女子中学生の死。性的暴行を加えられた後殺害された、警察は加害者とつながりがあるため事件をもみ消したとのうわさが広がった。
亡くなった中学生・李樹芬(リー・シュウフェン)さんの叔父・李秀忠(リー・シウジョン)さんはうわさでは警察の暴行を受け死亡したとされている。しかし同紙の取材により、秀忠さんは同県人民病院に入院していただけだと判明した。秀忠さんの話によると、めいが死んだとの連絡を受け警察署に急いだところ、事件の処理に忙しい警官と口げんかになったという。その後、教育局が口げんかの詳細を報告するよう求めたため出向いたところ、突然正体不明の男6人に囲まれ暴行を受け入院した。軽い脳しんとうと打撲を負ったものの生死に別条はないという。
樹芬さんのもう一人の叔父・劉金学(リウ・ジンシュエ)さんも取材に答え、「警察の捜査は法律に則った正しいものだった」と証言、暴動はめいの死を利用した何者かの仕業ではないかと批判した。また、金学さんは「共産党と政府は正しい措置をとっている。各市民はデマに惑わされないで欲しい」とコメントした。(翻訳・編集/KT)

しつこいようですが、w、
08年6月8日から10日まで中国に滞在していました。
たった3日間ですので上海を基点にしてまわれるところなど限られています。
昨年も同じパターンで浙江省と上海市の境目にある
西塘という古鎮に出かけましたが、
ここは、上海からバスで80分ほどと比較的近いところにありました。
今回、私が狙った先は、
浙江省の省都杭州のさらに西に1時間30分ほどの村、
龍門鎮と言う名前の山際の村です。
私が、龍門鎮という名前を発見したのは、
じつは神保町の中国専門書店で見つけた一冊の本からでした。
前記しましたが、
昨年、西塘という古鎮を訪問しました。
最近、江南地方の古鎮が、
日本のガイドブックにもちらほら現れ始めて、
その中でも古いそして穏やかなたたずまいを持ち続けているのが、
この西塘なのですが、
昨年帰国後、なんとなく西塘に関する本などを調べたりしていました。
そんな中の一冊に、「中国・江南古鎮遊」という本がありました。
おそらく、日本語で書かれている本で、
江南地方の古鎮を取り扱っているものの中では、
いちばん詳しい本のように思います。
で、その中に登場するするのが、浙江省の龍門古鎮なのです。
、

この「中国・江南古鎮遊」を読むとわかるのですが、
江南地方には、思いのほか、清朝や明朝時代のふるいたたずまいを残した村が、
あっちこっちに残っているのです。
江南の水郷地帯に、
あるいは浙江省の山の中に.....。
今回、紹介します龍門鎮、その名前からして大げさですが、
なにしろ、三国志の雄、孫氏一族の末裔達が住んでいるといわれるのが、
この村なのです。
孫権の末裔達が住んでいるわけですから、
龍という文字が使われていても不思議ではないかもしれませんが。
なんでも、村の人口の90%が孫さんというお名前でして、
ちなみに3人ほど名前を聞きましたが、
みんな孫さんでした。
というわけで、前振りはこのくらいにして、
もったいぶって、次回からいよいよ孫一族の故郷への道行きを
つらつらと述べていきたいと思います。

最近、あまりに中国ネタが多いとい嘆きもありそうなので、
7月のはじめは、お菓子ネタでいきたいと思います。
画像は「蛍狩り」と名付けました茶席用のお菓子です。
白餡をういろうの生地で包みまして、
真ん中を窪ませます。
そこへ錦玉を流しまして、固まる前に鹿の子用の大納言をのせます。
お尻のところには、赤い羊羹をポチッとつけます。
なかなか虫をお菓子の意匠にすることはないですが、
これくらい抽象的にすれば、まあいいかなあとも思います。
このお菓子、
蛍にちなんだお菓子をという茶道の先生のご希望ということで、
今年初めて作った、まあ、私のオリジナルです。
店頭でも他の先生にも出していないナイショのお菓子なんですが、
特別に公開してしまいます、藁。
中国・貴州で数万人暴動 少女殺害捜査に不満 公安庁舎に放火2008年6月30日 中日新聞 朝刊【貴陽(中国貴州省)=小坂井文彦】
中国貴州省甕安(おうあん)県で28日午後、中学2年生の少女(15)に対する強姦(ごうかん)殺人事件の捜査に市民が不満を抱き、数万人が県政府や公安局の庁舎を襲撃する暴動が発生した。報じた香港紙各紙のうち「明報」によると、警官の発砲で市民1人が死亡した。
中国では近年、当局の不正に対する抗議行動が各地で相次いでいるが、数万人規模の暴動は異例。国営新華社通信も暴動発生を報じ、8月に北京五輪開催を控える胡錦濤政権にとって看過できない事態となった。
少女が今月下旬に殺害された後、公安当局は無職の男2人を逮捕したが、翌日釈放。捜査状況と死因を当局に問い合わせた少女の家族は警官に殴られて病院に送られたという。
インターネット上では、「逮捕された1人は副県長の息子だから釈放された」と書き込みされ、怒った少女の同級生が抗議行動を起こし、市民数万人が加わって暴動に発展した。公安局庁舎が放火され、1階から3階まで全焼。警察車両など十数台も燃やされ、周辺には黒煙が上がった。
消防車が駆け付けたが、学生たちはおので消火栓を壊し消火活動を妨害。警官隊は催涙弾を発射して威嚇したが、暴動は29日未明まで続いた。
暴動鎮圧のため武装警察が動員され、市民約150人が負傷、中学生約30人を含む約200人が拘束されたという。
同県では、少女のほかに複数の女子生徒が殺害されているが、捜査が進んでいないとの情報もある。
まだ、本当のところどの程度の規模の暴動なのか、
詳報がわからないのですが、
かなりの規模の暴動であることはまちがいのないようです。
仮にこの時期に万単位の暴動が起きたとすれば、
北京五輪を目前にした中国としては、かなりイメージダウンです。
ただでさえ、四川地震や南部の洪水などで、
海外からマスコミが多数入ってきているわけで、
こういう事件については、ことさら敏感に反応すると思います。
まして公安がらみというと、
近年起きている中国の暴動のパターンとほぼ同じです。
中国のおける公安の力は絶大であり絶対です。
貴州省といえば、
残念ながら中国でも最貧地区のひとつですし、
先日の豪雨の影響も受けていることでしょう。
様々なストレスが折り重なって、あげく、
公安の不正という最大のストレスが加われば.....。
一部では暴動は鎮圧されたという報道もありますが、
今の中国、大都市よりも地方がより多く火薬庫を抱えているということなのでしょう。